山崎宣晴氏の新聞投稿記事

 4月28日、カジノ合法化と統合型リゾート(IR)の導入を推進する法案が再提出されました。超党派は2020年の東京五輪オリンピックの開催に間に合わせるようにする。またIRの誘致先に全国から名乗りが上がっており、横浜市も検討を進める自体の一つになっています。


 いま世界では120ヶ国が合法化されていますが、カジノの依存症が社会問題になっているようです。お隣の韓国でも泊りがけで「勝ちたい、やめられない」とカジノに熱中する人が増え、賭博中毒になり、要治療を必要とする人が大勢出てきているのが現状のようです。


当会員の三溪園のボランティアをやっている山崎宣晴氏が「カジノ」について神奈川新聞に投稿したところ、平成27年5月19日掲載されました。その記事を紹介いたします。


 『先月、「カジノ法案」が国会で再提出された。私はその発想に憂慮している市民の一人である。

 先月の横浜市の女性議員が「10人から14人に増えたのは心強く、うれしい」と林文子市長が歓迎の意を表している。一方で、カジノの誘致問題については「有望な選択肢の一つ」という。女性や保育問題に積極的に取り組む姿勢は評価しており、カジノにもその視線を注いでもらいたい。

 最も大切なのは、カジノを除いた横浜の伝統的な遺産をあらためて見直し、街の魅了アップに力を尽くしていただくこと。市民の憩いの場所で「古建築の美術館」とも言われる三溪園が、その代表的な例である。

 横浜港の海からの眺めは格別に良く、山手の西洋館群や外国人墓地、それらの保全と整備にも行政としてやり残していることがあろう。先人たちの遺産こそ私たちが誇るべき市の財産であると思う。どうか、ご理解をいただき、カジノの誘致について再考をお願いしたい。

 私は横浜在住70年。ボランティアガイドを長年務めた一人である。』